では下記からNotionをダウンロードしてみましょう
Notion – Notes, projects, docs
Notion Labs, Incorporated無料posted withアプリーチ
Notionは非常に便利です。しかし私自身もそうでしたがNotionは自由度が高すぎて最初は何から手をつけていいか全くわかりません。
ここでは私のNotionの分類の設定の仕方をご紹介します。
初めてNotionで論文管理をする方はなんとなく使い方のイメージの足掛かりをつけてもらって、その後は自分にあった方法に変えてもらえればいいと思います。
Notionとは
改めてNotionはメモ・ドキュメント管理・タスク管理・計画などをこの一つのアプリだけで一纏めで管理できます。使い方次第でいろいろな事ができます。 公式サイトにも色々書いてあります。
今回論文管理に特化して使用すると非常に使いやすかったため、ご紹介します。
また医学論文とNotionの管理に関してこちらのブログが大変参考になりました。特にOutcomeを先に示すなど、なるほどなと思うことが多かったです。
Notionの分類は色々とかなり細かく分けて分類すると設定するのが大変で、逆に少なく分類するのでは後々の表示の仕方で効果が発揮しきれずと、分類の仕方の匙加減は非常に難しいです。
私は数年Evernoteでの論文管理を行っており、そこで大量にタグを作成し、論文を分類していました。そこでの分類の仕方、設定の仕方などや上記ブログや他の記事などを参考に試行錯誤をしつつ今の分類法となっていきました。
では早速設定の仕方を見ていきましょう。
項目の作成
まず新しいページをTableの形式で一つ新規に作成します。このページに今後論文を入れていきます。
最初はページのタイトルはついておらずUntitledとなっているのでなんでも良いので題名をつけておきましょう。私は「論文」とつけています。
↓の画像をご覧ください。赤枠にあたるところの設定をしていきます。PROPERTY TYPEと言います。ここをどう設定していくかが重要なポイントです。
論文を入れて、その論文にあったラベルを色々と貼っていくようなイメージです。最初にこの下準備を行っておくことで後々絶大な効果を発揮していきます。
私が設定している分類の種類は以下の通りです。PROPERTY TYPEの題名を以下のように設定します。()内はPROPERTY TYPEの種類です。+を押してどんどん種類を増やし設定していきましょう。
- 疾患名・症状・病態(Multi-select)
- 読了(Check list)
- 重要度(Select)
- 論文の種類(Multi-select)
- 目的・疑問(Text)
- 【title】Outcome・概要(Text)
- PE(I)CO(Text)
- 薬・治療・手技(Multi-select)
- 科・臓器・分野・歳(Multi-select)
- 雑誌名/ブログ名/機関・グループ(Multi-select)
- その他Tags(Multi-select)
- 国、地域(Multi-select)
- 研究の種類(Multi-select)
- 後で読む(Check list)
- 作成日(Created type)
- 更新日(Last edited type)
- 出版日(Date)
ラインを引いたものは特におすすめのものです。数は多いですが、最低限ラインを引いたものだけでも設定するのがオススメです。
個々の項目の内容の設定
次に一つ一つの設定した分類の中身を見ていきます。
疾患名・症状・病態
Multi-selectで設定します。ここは論文の扱う病気に対する設定です。他の項目もですがよく使う項目は選択しやすいように上の方に設定しています。
下記は私が設定している項目です。やはり最近はコロナに関する論文が一番多く、一番上に設置していて、次にHT,DM等が続いています。広い意味の病名と狭い意味の病名どちらも設定しています。
例えば「胃癌」に関する論文なら悪性腫瘍と胃癌の2つを設定し、「AF」なら不整脈、AFの2つを設定します。他に胸痛、頭痛、嘔吐などの症状、肥満などの病態もここにまとめて設定して作っています。
またこの項目の入れ替えはタブレットやスマホのアプリからでは並び替えはできませんがパソコン版のNotionだと並び替えができるので項目の変更がしたいときはパソコンで操作をします。
病名に関する項目なのでここに入れている項目は非常に数が多くなります。
読了
Check listで設定します。読んだ論文にチェックを入れますが、これも設定すると後々便利です。
重要度
Selectで設定します。重要度別に分類していきます。★の目安としては
★★★・・・超重要論文
★★・・・複数回読む
★・・・一度は読む
★なし・・・読むかどうかわからない
大体このくらいが目安でぱっとみの印象で大まかに分類しています。
論文の種類
Multi-selectで設定します。ここで下記のように論文の種類を設定していきます。私はJournal watchを購読していてそれもここに設定しています。
目的・疑問、【title】Outcome・概要、PE(I)CO
この3つはTextで設定します。これは論文を読んだ後にその論文の内容を書きます。
薬・治療・手技
Multi-selectで設定します。ここでも広い意味の項目と狭義の項目を作っていきます。
例えばSGLT2阻害薬のエンパグリフロジンに関する論文では「経口血糖降下薬/インスリン」、「SGLT2阻害薬」、「エンパグリフロジン」の3つの項目を設定します。
「ERCP」、「人工透析」など手技や治療方法に関するものもここに設定しています。
科・臓器・分野・歳
Multi-selectで設定します。その論文の診療科もしくは臓器を選択します。「高齢者」や「小児」なども年代別もここに設定しています。
雑誌名/ブログ名/機関・グループ
Multi-selectで設定します。NEJMやLancetなどの論文誌やブログ、CDC、USPSTFなどの機関も一緒に設定しています。
その他Tags
Multi-selectで設定します。上記分類で当てはまらなかった物、キーワードをその他のものとして設定しています。
国、地域
Multi-selectで設定します。その論文がどこの国で試験が行われた論文かというのを設定しています。
やはり西洋の人かアジアの人の試験かなど実際に自分の患者の治療を当てはめる時に加味されることだと思いますし、あの論文はこの国で行った試験とぱっと言えるとかっこいいですよね。
研究の種類
Multi-selectで設定します。研究の種類がどんなものかさらに詳しく分類したものですが、論文を読了後に設定していきます。最初のうちはあまり興味がなければ設定せずともいいと思います。
後で読む
Check listで設定します。設定しておくと後々便利です。
作成日
Created typeで設定すれば自動的に入力されます。
更新日
Last edited typeで設定すれば自動的に入力されます。
出版日
Dateで設定し、論文が出版された日を自分で選択します。
終わりに
お疲れ様でした。これらを設定しておけば下準備はもうほとんど終了です。あとはここに論文のPDFをパソコンなどからドラッグアンドドロップでたくさん入れ、その論文に上記項目をそれぞれ分類していけばオッケーです。
論文を精読する前は全部項目を埋めることは難しいと思いますので、論文を入れたらまずは疾患名・症状・病態、重要度、論文の種類、科・臓器・分野・歳などのぱっと埋められる項目だけ設定すればいいと思います。
これらを元に最適な形で論文を表示するように設定していきます。
次回いよいよNotionの真骨頂といえるおすすめの表示の仕方を説明します。
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