【2022/03/27更新】
今やiPadなどのタブレットを使用している研修医・医師をみることは多くなってきました。実習に来ている医学生を見る限りだとむしろタブレットを何も持っていない方が少数派となっている印象です。
iPadを購入したい!とは思うけど、種類が多くてどのiPadを買えばいいかわからないという方は多いのではないでしょうか?
私は今までiPad mini(第4世代)、iPad Pro(11インチ、12.9インチ)などの様々な種類のiPadを使用してきました。
そんな長年iPadを使用してきた私が医師のための後悔しないおすすめのiPad選びをお伝えしようと思います。
初めに時間がない方のために結論からお話しすると
研修医や病棟など色々と移動することが多い科
→ iPad Air 10.9インチ 第5世代
病棟などへの移動の少ない科(放射線、麻酔等)、外来メインなど
→ iPad Pro 12.9インチ 第5世代
をおすすめします。
それではiPad一つずつについてみていきます。
iPad mini
まず医者・医学生でかなりの人が所持していると思われるのがiPad miniですが、私は正直あまりお勧めしません。
私もiPad miniをメインのタブレットとして4年程度は使用していました。メインで使っている時は比較対象がなかったので特に気にならなかったのですが、他の大きさのタブレットを使用するようになるとminiの画面は臨床で使うにはあまりに小さすぎると気づきました。
つまり臨床で用いる電子書籍を読んだり、書き込んだり、説明をしたりというのにはもっとサイズが大きいiPadが適していると思います。
今のiPad miniはApple pencilの第一世代(最新のiPad miniで第二世代に対応となりました)使用でき便利になったとはいえ、充電の仕方が不恰好だったり、iPad Proを購入後は私は使うことはほとんどありませんでした。
小さく小回りがきくため一番の利点は白衣・スクラブに入れて持ち運びができる点だとは思いますが以下のiPad Airでご紹介する方法でそれはiPad miniだけのメリットではなくなっています。
またiPadの購入を考えている人はiPhoneなどのスマホを持っている方がほとんどだと思います。
そのため臨床で緊急で電子書籍を見る必要がある場合でもiPadがなくて困るということはほぼなく、多少小さくてみにくいですがスマホから電子書籍をみれば急場は凌げます。
その点でもスマホより少し大きいiPad miniを購入するメリットは小さいかと思います。
逆に少数派かと思いますがスマホなど持ってなく、電子書籍などみるために常にスクラブや白衣のポケットにiPad miniを入れておきたいという方はiPad miniは軽いので選択肢になります。
——-下記追記————-
2021/09/15にiPad mini第6世代が発表され、全画面デザインに変更され、apple pencil2、USB-C、5Gに対応など新たな機能も追加されました。
しかし、私はそれらの利点よりiPad miniの画面の小ささによる作業効率の悪さが上回ると思います。
下記のiPad Air、iPad Proはもともと共に全画面デザインで、USB-C、apple pencil2などにも対応しているので今回のiPad miniの改善でiPad miniもようやく同じ土俵に立ったかなという印象です。
どれか一台iPadを持つとするならやはり下記どちらかのiPadの利用を臨床ではおすすめします。
電子書籍を読んだり、以前の記事で紹介しているnotionなどで論文管理したものを一覧で見たりなどはやはり画面が大きい方が圧倒的に便利で効率的です。
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iPad Air 10.9インチ 第5世代
次にiPad Air 10.9インチ 第5世代です。2022年3月に新しく第5世代が発売されました。M1チップ搭載でさらにスペックは高まっています。
iPad Airは非常にバランスがいいと思います。Face IDでなくtouch IDを採用しているところはiPad Proと異なる点です。
iPad Air 10.9インチとiPad pro 11インチはほぼおなじ見た目ですが容量の種類の差だったり、ディスプレイ、カメラ、スピーカーなどにも少し違いはあります。
ただ電子書籍を読んだり、動画を見たり、一般診療で使う上ではそこまで大差はなく、コスパ的にiPad Airは優れていると思います(ただtouch IDよりface IDの方が好みに合う方はiPad pro 11インチがオススメです)。
11インチのiPadがポケットに入る白衣
11インチ程度のサイズのタブレットは普通のスクラブや白衣のポケットには入りませんが、
↑の白衣はポケットが大きく、この大きさのタブレットでも入れることができるので持ち運びという面ではiPad miniと比べて同等となります(さすがにiPad Pro12.9インチは入りません笑)。
私はこの白衣を数着持っていて、ぜひ皆さんにもオススメです。
iPad Air 10.9インチ(もしくはiPad pro 11インチ)は病棟などへの移動が多い方、動き回ることが多い科、研修医にはこのサイズのiPadが最適ではないかと思います。
iPad Pro 12.9インチ 第5世代
最後にiPad Pro 12.9インチ 第5世代です。大きい画面の方が作業効率も上がり、なおかつ読書もしやすのでできるならば全ての人に12.9インチをオススメしたいです。
私も今現在メインに使用しているのがこのサイズのiPad Proです。このサイズのiPadで電子書籍を見開き2ページで読むとサイズ的には通常の本と同じ感覚で読めます。
iPad Pro12.9インチのみの特筆すべき特徴としてディスプレイにミニLEDが搭載されていて画質が非常に良い点です(iPad Pro11インチやiPad Air 10.9インチ第5世代には非搭載)。ディスプレイの画質にこだわる人には大きな利点です。
12.9インチはサイズが大きいがゆえにポケットには入らず、どうしても持ち運びに関しては片手が塞がるというデメリットがあるため、今回は科や働き方が合う人にオススメとしました。
iPad pro 12.9インチはあまり動くことが少ない科、一般的には麻酔科、放射線科、病理などでしょうか、あとは仕事が外来メインなどであまり移動しない方にもおすすめです。
逆にこれらの状況であえて小さいiPadを選ぶ理由は乏しいのかなと思います。
またパソコン的な役割としてタブレットを使用したい人や手で持ち運ぶことを全然気にしない方、他のサイズのiPadをすでに持っている方、画質にこだわりたい方にもおすすめできます。
容量
容量に関しては最低128GB以上、できれば256GBがオススメです。
最初のあまり本が少ないうちは64GBでも足りると思いますが、本格的に使おうとなると必ず足りなくなってしまいます。逆に臨床で使うだけなら256GB以上の容量は必要はないと思います。
iPad Airであれば64GBか256GBが選べますが、256GBが是非おすすめです。
Wi-FiかWi-Fi + Cellularか
スマホでテザリングが使えたり、病院内にwifi環境が整っているのならWi-Fiモデルで十分だと思います。
Wi-Fi + Cellularモデルは自身でSIMカードを用意しなければならないので、それでも構わないとい方は選んでもいいと思います。
終わりに
いかがだったでしょうか。タブレットは今やiPad以外にも多く種類があるとはいえ、iPadの完成度は非常に高く使っていてストレスはないです。
ちなみにiPadを購入後はぜひこちらの記事(全ての研修医・医師がもつべきiPhone・iPadアプリ8選!)のアプリのインストールがオススメです。
ぜひ自分のスタイルにあったiPadを選んでみてください!
ちなみに今回は無印のiPadは取り上げませんでした。無印のiPadはUSB C非対応、全画面デザインではない、Apple pencil2非対応などの理由であえて新しく買うのに選ぶ必要はないのかなと思います。値段を極力抑えたい人には選択肢かと思います。
次回はiPadと一緒に使うオススメのアクセサリーを紹介します!
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