チーム医療ではメンバー間で連携を取り合うのは大事です。アプリを使えば非常に効率的に連携がとれます。私が試行錯誤をした末に完成したアプリを使った病棟管理法を紹介します。これで時間外は大幅に減少できます。
私の病院は2、3人の医師からなるチームで患者をみています。チームでの医療は誰がどう業務を分担するか、まだ何ができていないかなどの把握が重要です。
私はチーム医療を長年続けていく中でチームでどう病棟業務を行えば効率的かということを常々考えてきました。
今回私が数年間、試行錯誤を重ね、最終的に行き着いた最も効率的なアプリでの病棟管理方法をご紹介していこうと思います。
チーム医療をしている方(もしくは一人でみている方も)はこれを導入すれば最低1日1時間以上の業務時間短縮するではないかと思います(特に業務量が多い方は)。
効率的なチーム診療をするために
私が働く病院は急性期病院で入院患者が多く、そして毎日多くの新入院患者がきます。
入院患者は2、3人の医師からなるチームで受け持ちますが、1チームで常時平均20人前後は担当しています。そして毎日1、2人程度の新入院患者がチームに入ってくるといった感じです。そういったチームが複数あり、入院患者をみています。
ありがちですが最初はエクセルのシートもしくはワードなどを使ってその日のTo doや検査日などを書いてそれをチームで共有したり、よくあるTodo管理アプリを使用してみたりしていました。
しかしどれも効率的とは思えず、色々と試してみた末、今回のアプリに行きつきました。
今回は私がおすすめする病棟管理のアプリとはズバリ「Trello」です!
Trelloとは
あまり聞きなれない方もいるかと思うので簡単に説明すると、
Trello(トレロ)とはチーム力を高めるタスク管理ツールです。カード型のタスク管理で、壁面に付箋紙を貼るような感覚で、直感的に操作ができます。これを使うことでチームでのタスク管理が効率的にかつ簡単にできます。有料版もありますが無料版で十分使用できます。
Trelloは医療用に作られたアプリというわけではありませんが、動作性の良さ、自由度の高さ、チームでの連携しやすさなど、病棟管理との相性は抜群です。
Trelloのメリット
Trelloをチームで導入することで色々なメリットがあります。具体的には
- チーム全員にTodoが共有され、Todoの振り分けやその日のTodoが終わったかどうか
- その日のカルテが書かれたか
- 採血や画像検査の日の確認
- 点滴や処方がオーダーされたか
- チェックリスト機能もあり入院時や退院時にすることのもれがないか
などなど他にも多数ありますが、これらをトレロを導入すればぱっと把握でき、今日の業務の進行具合、残り何がしてないかなどもすぐにわかります。
点滴がオーダーされたかやカルテが書かれたかなどカルテを開けばわかることではありますがカルテを開くのに数秒かかり、それの数が多ければ多いほど確認するだけでも多くの時間が失われます。
使い方次第ではありますが、そういったぱっと見で確認したいことなどTrelloで見える化し、業務効率を上げていきます。
私が使っているTrelloの画面をぜひお見せしたいところではありますが、個人情報が含まれるため申し訳ありませんがお見せすることができません。
しかしその分具体的に詳しく解説していきますのでぜひ導入を検討してみてください。
Todoアプリの落とし穴
Trelloも分類するとTodo管理のアプリということになります。
こういったアプリは多くあり、よく陥りがちなのが、そういったTodoアプリを色々と凝って使い過ぎてしまって、それがかえって日常業務の負担となってしまうという本末転倒的なことです。
私はTrelloを導入してからかれこれ9ヶ月以上経ちます。その中で日々試行錯誤し、編み出した日常業務で負担となり過ぎず、かつ非常に役に立つという絶妙なバランスの使い方をご紹介させていただこうと思います。
では早速次回から具体的にTrelloの使い方をご紹介いたします。
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